「食器の使い始めのお手入れって必要?」「 日常的に気をつけることは?」「お手入れって面倒くさい?」など、ご質問をいただきます。
大丈夫です、食器のお手入れは決して難しいものではありません。でも、少しの手間をかけるかどうかで、長持ち度が違ってきます。
食器のお手入れは、素材によって異なります。ですので、まずは磁器と陶器の違い、見分け方から確認していきましょう。
磁器と陶器のちがい
食器は、総じて陶器と呼ばれることが多いですが、実は大きく分けて磁器と陶器に分けられます。
主原料を石とするのが、磁器(じき)。有田焼・伊万里焼・波佐見焼・九谷焼などが代表的です。主原料を土とするのが、陶器(とうき)。益子焼・萩焼・薩摩焼などが代表的です。
磁器と陶器の見分け方
その見分け方は、食器を裏返してみると分かります。高台(こうだい)と呼ばれる足の部分の輪っかが白色なのか、茶色なのか。白なら磁器、茶色なら陶器、です。
輪っかが白いので、磁器。輪っかが茶色なので、こちらは陶器。
磁器と陶器のお手入れの方法
原料によって吸収性があるかないかの違いがあります。その特性によってお手入れ方法も異なります。
例えば、磁器は吸収性が少なく、扱いやすいうつわです。使い始めは、中性洗剤とやわらかいスポンジ、もしくは食洗機でしっかり洗ってもらえばOK。
一方、陶器は吸収性が高いので、使い始めのケアが大事です。ケアなしでそのまま使うと、食べ物のニオイやシミがつくことがあります。"目止め"をすることで、料理の水分や油分が浸透しにくくします。
陶器は磁器に比べてひと手間が必要ですが、そのひと手間が陶器の風合いや特性を長く楽しむコツでもあります。
それぞれの特性やお手入れ方法を把握しておくと、うつわ選びの基準にもなりますよね。こちらの素材別の詳しいお手入れ方法を一度ご覧ください。